皮膚や肌の保湿には、セラミドという成分が欠かせません。
ヒトの肌にある必須成分で表皮の角質層の中にある
「保湿因子」のひとつであり、
肌に潤いを与える重要な役割を果たしています。
セラミドが満たされると潤いに満ちた若々しく瑞々しい肌の印象を与えます。
・天然ヒト型セラミドの優位性
❶人間の皮膚に存在するセラミドと同じ構造
〔セラミドの構造〕
セラミドは、脂質の一種であり、細胞膜の主要な構成成分です。セラミドは、疎水基と親水基を持つ分子であり、一般的には、ラメラ構造と呼ばれる平行な層状の構造を形成しています。このラメラ構造は、細胞間脂質の層として細胞膜内に存在しています。
ラメラ構造により、セラミドは細胞膜内に存在する細胞間脂質の主要成分であり、細胞膜の機能に欠かせない重要な役割を果たしています。
ヒトの肌には約350種類のセラミドが存在していると言われています。
〔天然ヒト型セラミドの構造〕
天然ヒト型セラミドの「ヒト型」というのは「人間の角質層に存在するセラミドと同じ構造」をしていることです。
(株)ジェヌインR&Dが発見したセラミドの分子種が20種類以上*にも及ぶ【天然ヒト型セラミド】です。(*分子種と呼ばれる分類で37以上含まれている)脂肪酸非常に炭素数が多く、極長鎖ヒト型セラミドが発見したヒト型セラミドの60%以上を占めています。天然ヒト型セラミドは、植物性セラミドや、合成ヒト型セラミドと比べて高い保湿力を誇るのが特徴です。
ヒト型セラミドは、皮膚や肌のラメラ構造を整え、炭素数が多くほど安定しやすく、細胞間脂質に入りやすくなります。このため、水分の流出を防ぎ、バリア機能が高まる特徴を持っています。短い分子のセラミドは水分を逃しやすく、十分な保湿効果を発揮できません。私たちの天然ヒト型セラミドは分子が長く、安定して水分を留めるこができるのです。
春と夏は紫外線が強く、肌が水分を失いやすい季節です。ヒト型セラミドは親水性があり、水分を保持する働きがあります。細胞間脂質としての役割を果たすことで、肌のバリア機能を高め、紫外線などの刺激から肌を保護することができます。
一方、秋と冬は空気が乾燥しているため、肌の保湿力が低下し、肌荒れや乾燥が起こりやすくなります。このとき、ヒト型セラミドが持つ保湿効果と細胞間脂質の補充効果が有効です。ヒト型セラミドは、肌に浸透して角質層内に存在するセラミドと同じ機能を果たします。細胞間脂質を補充することで、肌のバリア機能を強化し、外部からの刺激や乾燥から肌を守ります。
これは、天然ヒト型セラミドが人間の皮膚や肌に最も適したセラミドであることを示しています。
つまり、ヒト型セラミドは、肌の保湿やバリア機能の向上によって、年間を通じて肌の健康をサポートすることができます。季節や状況に合わせて、適切なスキンケア製品に取り入れることで、より効果的に肌の美しさを保つことが大事です。
❷天然発酵醸造物から由来
天然ヒト型セラミドの「天然」というのは「醬油醸造発酵物から抽出されるため、安全性の高い天然の成分・素材」ということです。
天然ヒト型セラミドは、食品ロス削減と食品廃棄物の循環再利用を考慮し、循環型社会の実現に貢献するサステナブルな素材として注目されています。
一般的なセラミドの多くは化学合成によって作られますが、この天然ヒト型セラミドは、醸造発酵粕から精製されています。さらに残ったセラミド抽出残渣を家畜の飼料、農産物の肥料にします。
これにより、廃棄物の量を削減すると同時に、天然素材を利用することで化学合成品による環境負荷を軽減することができ、食品ロス削減や食品廃棄物の循環再利用にも貢献することができます。
このような環境に配慮した素材の開発が進むことで、より持続可能な社会の実現ができると信じています。
❸天然ヒト型セラミドの優れた保湿力とバリア機能
現在、市販の化粧品や食品に使われるセラミドは、主に以下の3種類に分けられます。
⓵天然セラミド:植物や動物由来のセラミドで、天然成分であることが特徴です。保湿効果がありますが、人の皮膚や肌の表面に存在しないため、肌の角質層まで浸透する効果は限定的です。
⓶ヒト型セラミド:化学合成品で、人工的に作られたセラミドです。肌の角質層に浸透し、保湿効果があるため、多くの化粧品に使用されています。
⓷天然ヒト型セラミド:醸造発酵物から抽出されたセラミドで、天然の成分でありながら、肌の表面に存在するヒト型セラミドと同じ構造を持っています。そのため、肌の角質層までしっかり浸透し、保湿効果やバリア機能改善効果が高いとされています。

〇:肌の表面に存在している。
市販の商品では合成するものが多いので、肌の角質層に届くが、保湿の効果は長く保たない。
◎:肌の表面に存在している。
天然植物由来で、肌の角質層に届く。水分を逃しにくく、十分な保湿効果を発揮できる。
➎これらの優位性をいかして作り出したスキンケア
この優れた特性を生かしたスキンケア製品は、角質層内のラメラ構造と似た構造を持つヒト型セラミドを豊富に含んでいます。セラミドの炭素数が多く長いため、肌の細胞間脂質に入りやすいため、肌にうるおいを与え、バリア機能を高める効果があります。さらに、天然ヒト型セラミドを使用することで、肌に浸透しやすく、長時間の保湿効果を実現します。皮膚や肌の健康維持に欠かせない成分であるセラミドを含んだスキンケア製品は、乾燥肌や敏感肌の方にとっても特に効果的です。そして、もっとも大切なことは長く続けることです。
❻これらの優位性をいかして作り出した健康食品・サプリメント
天然ヒト型セラミドは、保湿効果だけでなく、腸内環境や腸内機能、腸内バリアの改善にも優れた効果があります。これは、セラミドが細胞間脂質として存在することから、腸内壁の細胞を守る役割を果たし、腸内環境の整備に効果を発揮するためです。また、腸内環境の改善によって、腸内の善玉菌を増やし、免疫力の向上につながります。さらに、天然ヒト型セラミドは、腸内バリアの機能を改善し、有害物質の侵入を防止します。この効果によって、腸内環境を整えることができ、腸内から全身にわたって健康をサポートします。
また、天然ヒト型セラミドは、脳のストレス解消や疲労回復にも効果があります。セラミドは神経細胞にも存在しており、ストレスや疲労によってダメージを受けた神経細胞の修復にも役立ちます。さらに、セラミドは肌だけでなく、全身の細胞膜にも存在しており、細胞膜のバリア機能を強化することで、体内の代謝機能を活性化させ、疲労回復にもつながります。
このように、天然ヒト型セラミドを配合した健康食品は、腸内環境や腸内機能、腸内バリアの改善による健康増進、脳のストレス解消や疲労回復による心身のリラックスなど、幅広い健康効果が期待できます。
2023/03/22